新築後数年目で雨漏れしたというご相談。
雨漏れ補修の専門業者を紹介して原因を特定し、完全に補修しました。
が、ご相談というのは、雨漏れした住宅は将来売るときに価値が下がるのではないかと心配とのこと。
日本の既存(中古)住宅市場では、雨漏れした住宅はどのように評価され、どのように売られているのでしょうか?
現実は、雨漏れがあったかどうかは、とりあえず査定価格には反映されません。特に補修が完了していれば、ほぼ影響はないと思っていただいて良いと思います。
ただし現在雨漏れがある場合は、その補修費用程度は安くなると思います。補修は数万円でできこともあれば、数百万円かかることもあります。調査して見積もりを取らないとわかりません。
雨漏れが補修されていれば、よほど民法の契約不適合(欠陥)にあたりませんが、契約までに過去に雨漏れがあったこと、どのように補修したか?その後経過は順調かなどを告知しておく必要があります。
ご相談者にしてみれば、高額な住宅を建てたにもかかわらず、数年で雨漏れするようなら、できれば建て替えてほしい。または建築費を返還してほしいと思われるのもわからないでもありません。
ただ仮に訴訟になったとしても、その希望はかなわないと思った方が良いと思います。
おそらく補修命令が出て終わりだと思います。
それよりも既存住宅の場合は、入居後にいかにメンテナンスしたかの方が売却価格に影響します。いくら雨漏れがない完璧な住宅であっても、適切なメンテナンスをしなければ、評価額は下がります。
価格が気になるのであれば、雨漏れの補修は終わっているので、あとは定期的なメンテナンスを心掛けられることをお勧めします。