鉄骨系大手ハウスメーカーで住宅を新築中のお客様からの依頼で、断熱材検査をしてきました。
いまや断熱性向上は国家的課題となっており、住宅ローン控除も今年から断熱性能によって減税額が変わるようになりました。
このブログでも何回か書きましたので、ご存じの方も多いと思いますが、鉄骨系の住宅は木造と比較して圧倒的に断熱性能は劣ります。
言い方を代えると断熱性能にこだわる家づくりをするなら、木造に限るということになります。
そもそも構造を構成する鉄骨自体、熱伝導率が木より高い(熱を通しやすい)ことからもおわかりいただけますよね。
また鉄骨の柱や梁は、壁などと直接接着できないので、そこに隙間ができます。その隙間に断熱材を入れれば良いのでしょうが、そんな細かなことはできません。
以上2点を見ただけでも鉄骨造は木造と比較すると断熱性に劣ることがご理解いただけると思います。
この弱点をカバーしようと、一部の大手ハウスメーカーでは鉄骨を断熱材でぐるっと巻いてしまう仕様を用意しているところもあります。
そのような状態で断熱材がきちんと施工されていればまだしも、残念ながら隙間があったり、断熱材の入れ忘れがあったりするのが実情です。
今回もそうした箇所が複数ありましたので、補修していただくようにお願いしました。