住宅購入時にホームインスペクション(建物診断)することが一般的になってきました。
ただご相談では、どのタイミングで診断したら良いかわからないというお声を聞きますので、その点を書いてみます。
①一番はこの物件を購入しよう!と思ったらすぐにするのがベストです。つまり買うか買わないかの最終判断のためにすることになります。
この場合、購入申込書に「ホームインスペクションすることを条件とする」と書いて出します。
ただこれですと、ホームインスペクションをしている間に、他の買主さんが現れると購入できなくなりこともあります。
②そこで次には売買契約を締結した後に行うことが考えられます。
この場合は、売買契約が成立しているので、ホームインスペクションをして重大な問題が発見されたときの対応を契約書に入れておく必要があります。
よく不動産業者さんから「ホームインスペクションで問題があった場合、売買契約は白紙解除とすることができる。」という条文を入れることを提案されますが、これですとあいまいで売主・買主それぞれの解釈でもめることがあります。誰が読んでもわかるような具体的な条文にしておく必要があります。
③新築住宅・マンションの売買契約後のホームイスペクションでは、引き渡し直前の買主立会(内覧会)のときに同行してすることもあります。
このときに何か指摘箇所が出た場合、引き渡しまでに売主業者が手直ししてくれます。(指摘の箇所や程度によっては手直しをしない売主もあります。その点は売買契約書に詳しく書かれています。)
④最後にどうしても引き渡しまでにホームインスペクションができないこともあります。
止むを得ませんので、引き渡しを受けたらできるだけ早くホームインスペクションされることをお勧めします。
売主の保証期間内であれば、契約書に従って手直ししてくれることもあります。この場合は、よほど大きな手直しが対象で、細かな手直しは対象外となることもあります。