シニア層は終の棲家を現金で買うか、住宅ローンで買うか?

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シニア層は終の棲家を現金で買うか、住宅ローンで買うか?

シニア層の住宅購入相談が増えていますが、その中で、現金で買うか住宅ローンを使って買うかという相談をよくいただきます。(このような相談ですから、購入できるだけの自己資金はお持ちということが前提です)

このようなご相談についても、FPとしては両方のケースをシミュレーションして確認しますが、それをクリアできたという前提で回答すると「住宅ローンを利用して購入してください。」が正解になります。

何故なら・・・

自己資金を3000万円出して3000万円の住宅を購入すると、金融資産はなくなりますが土地と建物が資産として残ります。

一方自己資金3000万円は温存しておいて、住宅ローンで3000万円の住宅を購入すると、金融資産3000万円+土地と建物−住宅ローンの負債が資産になります。

前者は土地と建物で時価3000万円の資産を保有することになり、後者は金融資産で3000万円の資産を保有することになります。(後者の土地と建物は負債とプラスマイナスするのでゼロになります)

資産総額としては同じです。

しかし住宅ローンには団体信用生命保険がついています。仮にこの人が亡くなるか高度障害になると、保険金で住宅ローンの残高が完済されます。(シニア層ですから、ローンの返済期間中に、しかも比較的早い時期に亡くなる可能性が高い)

そうなると後者の資産は、金融資産3000万円+土地と建物(時価3000万円)=6000万円になります。(土地と建物の時価額が変わらなかったとして)

現金で支払った場合こうはなりません。

結果としてシニア層が終の棲家を購入する場合、健康上問題がなければ、団信付きで住宅ローンを借りた方が有利になります。

ただしこのシニア層が長生きした場合でも、利息を払う余力があることが条件になります。購入前に必ず家計のシミュレーションをして確認してください。