毎日のように「住宅ローンは変動金利か固定金利か、どちらが良いでしょうか?」というご相談があります。
この件については、過去何度もこのブログで書いていますので、公開履歴をご覧ください。
今回はもう少し具体的に数字で表現してみます。
借入額1000万円、元利均等返済、35年返済で借りた場合
長期固定金利型【フラット35】の今月の自己資金10%超の場合の最低金利1.49%で借りると・・・
総返済額は約1284万円になります。
変動金利型0.5%でスタートし、5年毎に0.5%ずつ金利が上昇したとすると・・・(21年目からは2.5%になります)
総返済額は約1266万円。
どうでしょうか?
それ以上に上がったらどうする?と言われると思いますが、そもそも変動金利型では、返済額が5年毎に見直されるため、仮に金利が上昇すれば5年毎に返済額が従前の最大25%上がることもあり得ます。(上記のシミュレーションでは、6年目からの返済額は従前の7.5%アップになります)
この上昇に耐えられない方は変動金利型を選んではいけません。このリスクに耐えられるかどうかシミュレーションすることが必要です。
とここまでは模範解答。
実際の資金計画の現場では、変動金利型でしか希望額のローンが組めない人が多いので、そもそも金利が高い長期固定金利型を選ぶ余裕がないというのが実情のようです。
ここまで書いておいて失礼ですが、上記はあくまでシミュレーションです。総返済額の多いか少ないかは、返済が終わってみないと誰にもわかりません。