昨年から続く建築費の高騰は収まるところを知りません。
ハウスメーカー・工務店・建築士、質問する方によって違いますが、コロナ禍前と比較して15%~30%高騰していると言います。
そのような中、弊社住宅相談センターとしては何とか限られた予算の中で、より良い住宅が建てらえるようにアドバイスしていますが、さすがに限界があります。
ある工務店とコロナ禍前から家づくりの打ち合わせを始め、なかなか合意に達せず現在に至っているというお客様からのご相談。
最近になって見積を取ったところ、コロナ禍前に言われていた坪単価を大きく上回ってしまった。何とかならないでしょうかという相談です。
拝見したところ、諸事情により特殊な設備が多数ついており、それだけでも数百万円はするはずで、屋外給排水工事を含めて本体価格で最低75万円/坪はすると思います。
実際4社に概算見積もりを取られたそうですが、80万円前後だったそうで、今となっては妥当なところかと思います。
それを坪60万円でと言うのは、ご希望としてはわかりますが、ならぬものはならぬのです。
予算を優先させるか、プラン・仕様・設備を優先させるかは永遠の課題ですが、どこか妥協点を用意しなければ合意に達することはできません。
いずれにしても、一般の方がお考えになる以上に価格は高騰しています。この点はご理解ください。