変動金利と固定金利の比較表は意味がない

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変動金利と固定金利の比較表は意味がない

住宅ローンの相談業務をしていますが、変動金利と固定金利のどちらが「良い」でしょうか?というご質問をたくさんいただきます。

それに対してよくあるのは、借入額1000万円を元利均等返済、35年返済で借りたとして比較表をお出しすることです。

変動金利0.4%なら、35年間「金利が変わらなかったとすると」毎月返済額25,519円で返済総額は約1,072万円。

固定金利(今月のフラット35の最下限金利)1.49%なら、毎月返済額30,569円で総返済額約1,284万円、その差は約222万円。

これを見て変動金利に決めることに何の意味があるでしょうか?

固定金利は35年間確定した金利ですが、変動金利は極端な言い方をすれば半年間しか確定していない金利です。両者を同じ土俵で比較することが無理な話です。

35年間で222万円、月額なら差額5050円を金利変動リスクに備える保険と考えられるかというならわかります。

したがって「どちらが良いでしょうか?」という質問に対する正しい回答は「良いという基準によって違います。住宅を購入した後、毎日金利動向を見ながら生活しても良いという人は変動金利で良いでしょうし、毎日経済のことなど考えていられない、一定額払っていれば良いというのなら、固定金利で良いでしょう。」

「総返済額が多かったかどうかは、返済し終わってみないとわかりません。なお過去30年間言えば、変動金利の方が総返済額は少なくて済みました。ただし今度30年間は誰もわかりません。」

ということで詳しいシミュレーションをしてもあくまで参考で、良いか悪いかの判断は借りられる方の気持ちで決まっているのが実情です。