『60歳からのマンション学』(日下部理絵著・講談社+α新書刊・990円)を読みました。
最近は郊外の戸建て住宅を売却して、駅近の分譲マンションに買い替えるシニア層が増えています。老後の生活の利便性や防犯性を考慮し、また今後コンパクトシティ政策が進むことも含めての動きだと思われます。
この本は、マンションコンサルタントとして多くのマンションに関わってきた著者が、8つの具体例を挙げてわかりやすくマンションのメリット・デメリットを解説しているものです。
戸数9戸の小規模マンションで大規模修繕積立金が足らないことが判明。
借り手がない駐車場が多く、その分収入が不足する一方、バイク置き場に困っているマンション。
自宅売却から住み替えの手続きの進め方。
リフォーム工事の失敗例。
などなど、登場人物が具体的に設定されており、誰もが8つのうちのどれかには該当するようで、マンションに住むことは意外に難しいことだとわかります。
この本のタイトルは「60歳からの」とありますが、若い方にも役に立つ内容になっています。今からマンションを購入しようとお考えの方は、是非ご一読されることをお勧めします。