住宅ローンを利用する場合、「当行で給与振込をしてくれることを条件として融資します。」と言われることがあるが、どうしてもやらないといけないか?というご相談がありましたので、私が考えるところをお話しします。
給振を求められる理由は大きく2つあります。
まず住宅ローンを利用する方は「金融機関の仕事は融資金を実行することにある」と思われると思います。確かにご自身は融資金を受け取って住宅を購入することができたので、おる意味目的を達成したわけですからそう思われるのも当然です。
しかし金融機関側からすれば、融資金を実行しただけでは何の利益も生みません。
何十年という返済期間中、毎月きちんと返済していただき完済することで予定した利益を生むのです。融資実行はお客様にはゴールであっても、金融機関にはスタートなのです。
この返済期間中、毎月決まった額を返済していただいているかを確認するのが債権管理業務です。
この業務で一番簡単な方法が、給与振込で確認することです。
ちなみに私は今年自宅の住み替えをしましたが、住宅ローンを利用して住み替え先を購入しました。(その理由はこのブログに何度か書きましたので本日は割愛します)
当然銀行から給与振込をするように言われましたが、借りたローンの額と同じ額の預金を入れておくから、給与振込をしなくても良いでしょ。」と言ったのですがダメでした。
確かにそうですよね。預金をいくら積んでおいても、あるとき一気に引き出されたら何の裏付けもなくなりますから。
ということで、毎月しかも長期間にわたる返済を確認する債権管理の観点から給振は必須なのです。(もちろん例外もありますが)
もう1つの理由は次回書きます。