お父様が大工さんという税理士さんとお話ししました。
税:今回の住宅ローン減税の改正は、簡単に言うと省エネ性能の低い住宅は減税が少ないということで良いですよね?
私:その通りです。
税:私の父は大工ですが、省エネなんてわからない父が建てる住宅はダメってこと?
私:ダメではないですが、控除額は最高3000万円しか認められませんし、2025年からは省エネ基準適合住宅以上の性能を持つ住宅しか建てられなくなります。
税:そんなこと急に言われてもねぇ・・・
私:急ではなくて、もう何年も前から国はそう言っているのに、大工さんや地元工務店が追い付て来なくて、とうとう国もしびれを切らしたということでしょうね。
税:これって大手ハウスメーカー優遇じゃない?
私:必ずしもそうでもないですよ。例えば鉄骨系のハウスメーカーは、木造系より断熱性能が劣るので、それをカバーするためにいろいろな省エネ設備を付けるなどの努力をしています。
税:えっ?大手ハウスメーカーでも鉄骨系は断熱性で劣るの?
私:大手に限らず断熱性能に限って言えば、木造の方が圧倒的に優れています。
税:耐震性は鉄骨の方が優れているよね。
私:いやいや、それは誤解です。木造でも耐震性が高い住宅は山ほどあります。
税:そうなんだ。それにしてもうちの親は、もう仕事ができないかも。
私:地元工務店でも大工さんでも、大手ハウスメーカーより省エネ性の高い住宅を建てているところはたくさんありますよ。がんばってください。
2025年省エネ基準適合住宅義務化。2030年ZEH水準適合住宅義務化が予定されています。