古家が建っている土地の購入を検討しているというご相談。
仲介業者に買付申込書(購入意思を書いた書面)を出すときの条件に、解体工事を売主・買主どちらがするのかを入れて交渉してもらいます。
どちらがしなければいけないという決まりはないので交渉据えることになりますが、解体工事費を負担することになるので、契約の条件交渉の中に含めることになります。
個人的には必ず「売主の負担と責任で解体したうえで買主に引き渡す。」とすることをお勧めします。費用はもちろん売主負担になります。
なぜなら解体工事では近隣に迷惑を掛けることもあり、例えば工事中に隣の家が傾く、擁壁にヒビが入った、重機で屋根を傷付けたなどのトラブルが起こることがあり、このリスクを今かそこに住もうという買主が負うと、将来にわたり気まずくなってしまうからです。
売主は近所づきあいをしてきた仲ですから、トラブルにも対処しやすいと言えるでしょう。(ときどきお隣さんと仲が悪い売主さんがいますが、それならなおのこと売主側でやっていただく必要があります)
また解体工事によって地中から埋設物が出て来るようなことがあっても、売主責任で対応してもらえることもあります。
なお解体工事を売主側にお願いする場合、買付申込書には「建物・構築物・植栽のほか、地中の杭や基礎補強工事部分も解体すること」としてください。
新たに建物を建てるときに地中のモノが障害になるので撤去は必須です。
杭の撤去は相当な費用が掛かる場合があります。