昨日は既存(中古)マンション購入の相談が3組も続きました。
しかも、いずれのお客様もこのブログを読んでいただいているとのことで、ありがたい話です。
ブログの読者でいらっしゃるので、マンションを買うときは「管理」に注意しましょうということをご理解いただいており、相談は管理を見分ける方法について集中しました。
管理をチェックするには、まず購入しようとするマンションの資料を取り寄せてください。
1.管理規約・使用細則・駐車場等利用規定など
2.長期修繕計画書
3.管理組合総会議事録(直近のもの)
4.理事会議事録(いただくことができれば過去1年分あるとベスト)
5.管理委託契約の重要事項説明書(管理会社に委託している場合)
これだけ揃うことは稀ですが、あればあるだけ調べやすいです。
これらの中で私が注目するのは長期修繕計画書ですが、これが意外に曲者です。
先日拝見したマンションでは、最新の計画書が平成23年に作られたものでした。すでにこの段階で「このマンション大丈夫?」と思ってしまいますね。(結構大手の管理会社が管理しているのですが)
古い資料ということも問題ですが、その間、建築費が高騰しているので、例えば「令和5年大規模修繕予定 予定工事費1億円」と書いてあっても、平成23年なら1億円でも良かったでしょうが、(その金額もチェックする必要はあります)現在となっては1億2000万円が妥当になっているかもしれません。
計画書の数値は、どの程度の物価上昇率で見ているか、そのあたりもチェックする必要があります。
もっとチェックするのなら、工事時期が妥当なのかどうか?工事範囲が妥当かどうかまで見ると良いのですが、そこまでするには現地調査をする必要があり、購入の判断に間に合わなくなってしまいます。
あとは大規模マンションでよくあるのですが、本来なら大規模修繕工事の時期に来ているにもかかわらず、管理組合の合意ができないために延期されているケースもあります。
これなどは理事会議事録や総会議事録を読むと経緯がわかることもあります。
ということでマンションの管理の善し悪しを判断する1つの指標「長期修繕計画書」をご紹介しました。