最近マンション投資の相談が増えているとともに、すでにマンション投資を始めている方、アパート経営をしている方からの相談をいただくこともあります。

このような方からの相談の場合、まずは事業シミュレーションを持参いただくようにお願いしています。

事業開始当時に不動産会社やハウスメーカーから出されたシミュレーションで結構です。

このシミュレーションと現状を比較して、どこがどう違って来ているのか？良い方にぶれている項目もあれば、悪い方にぶれている項目もあります。

これを検証することで、今後の対策を考え経営に反映することができます。

ところが、シミュレーションをお持ちでない方、そもそも最初に作ってもらった記憶がないという方、手元にはあるが当初作ってもらったもので、その後見直していない方が多いのです。

多いというより、ほとんどの方がいずれかに該当していると言った方が良いでしょうか。

サラリーマンの方や地主さんが賃貸マンション経営を始めれば、これはもう立派な個人事業主です。つまり社長さんということです。

企業の社長さんなら事業の推移を確認し、計画を立てたり見直すことが当然と思われますが、マンション投資の場合ほとんどの方はこれがないのです。

このあたりが不動産投資は不労所得だとか節税対策だと言われ、経営とは関係ないと思われる所以だと思います。

事業計画がないのですから、問題が発生しても何が本質的な原因なのか？どこを改善すれば良いかがわかりません。

下手をすれば、当初の計画自体が間違っていたということもあり得ます。

ワンルームマンション１室の投資でも事業は事業です。今からでも遅くありません。事業シミュレーションを作成されることをお勧めします。

そして作ったまま放置するのではなく、毎年検証して最新版に更新することが大切です。

※住宅相談センターでは、不動産投資の事業シミュレーションの作成も行っています。是非ご利用ください。