いまやネットで土地を探すことが主流になりましたが、このブログでご紹介しているように、ネットではなかなか良い物件に巡り会うことはできないと思います。

私の肌感覚で、世間で売買されている土地情報のうち、ネットに公開されているのは２０％程度ではないかと思います。残りの８０％はネットに出ないうちに契約しています。

ではどのような媒体で土地を探せば良いのでしょうか？もちろん不動産会社に出向くのが一番だとは思いますが。

先日お客様から「自宅のポストに投函されている情報は大丈夫でしょうか？」という質問をいただきました。

宅配ピザやスーパーの特売のチラシならいざ知らず、何千万円もする土地情報が紙のチラシで自宅のポストに入っていれば、確かに不安になると思います。

しかし実は紙ベースのチラシは、土地探しには大変良い媒体と言えます。ヘタをすればネットより良い土地が出ていることがあります。

何故なら不動産業界では昔から「不動産は地元から」という格言があり、物件の周辺から買主が現れることが多いからです。

広くネットで告知するより、物件周辺の限られたエリアにチラシをまく方が成約する確率が高いのです。

そのため不動産業者は手作りのチラシで数十枚、周辺の家のポストに投函するわけです。

特に広告予算をたくさん確保できない地元業者にしてみれば、チラシ配布はローコストの媒体で利用し易いと思われます。

したがって意外に良い物件が掲載されていることが多いのです。

是非土地探しをされるのでしたら、希望のエリアに住む知人にお願いしてチラシを取っておいてもらうのが良いと思います。

同様に東海地区であれば、中日新聞で毎月第一・第三金曜日か土曜日に「不動産情報特集」というページがあります。

新聞一面に広告を掲載すれば何百万円（中日新聞は全国でも広告掲載料が高い新聞として知られています）もかかりますが、この特集は一面を小分けにして１物件数万円で物件情報を掲載できます。これなら地元不動産業者も気軽に掲載することができます。

このコーナーには意外に良い物件が出ることがあります。土地探しをしている間だけでも中日新聞をお読みいただければと思います。定期購読が無理なら、その日だけでも買っていただければ、良い物件に巡り会えると思います。

紙ベースの情報は意外に侮れません。