転勤シーズンなので、異動になるハウスメーカーの管理職クラスの方々があいさつにいらっしゃいます。
その中でお聞きした共通の悩みの話の2回目。
先日の地価公示でも発表されたように、この1年で地価が上昇しました。全国では濃淡があると思いますが、こと名古屋圏では、マンション用地を含めて住宅地が高騰しました。
弊社住宅相談センターのお客様のケースでは、土地探しをしている内に10~20%上昇して購入できなくなったケースも見られます。
またご存じのように世界的な「ウッドショック」に端を発した建築用木材の高騰は、建築用木材の多くを輸入に頼る日本は大きな影響を受けました。
コロナ禍の影響や、それに続く世界的インフレでその他の部材も高騰し、またロシアのウクライナ侵攻も合板の価格を押し上げています。
一部のハウスメーカーは、新年度に入ってすぐに昨年に続いて値上げを予定しているところもあるとのこと。
弊社のお客様の見積書を見ても、20%以上高くなっている印象です。
予想したように住宅価格の高騰はしばらく続くと考えられます。
そこでハウスメーカーの悩みは、価格高騰にお客様の予算が着いてこれなくなっていることです。
土地から購入して住宅を新築することは、家づくりで最も予算が必要になる方法ですが、これができない。
やむを得ないので、ハウスメーカー各社は自分で土地を仕入れて建売住宅として販売するしかないとのこと。
これによってまたまた土地を巡る競争になるので地価が上がる。これでは元も子もない。
請負契約の受注で成績が決まる営業マンは、厳しい日々を過ごすことになります。
ということで、地価と住宅価格は大変高騰しています。この事実だけは押さえておいていただきたいと思います。