既存(中古)マンションを探していらっしゃるお客様に同行して、マンションの内覧に行ってきました。
最初の物件は地元業者の仲介で普通に案内。
2番目の物件は大手不動産業者の仲介でしたが、営業マンが持参した資料がすごい!
間取り図や周辺地図は当然のこと、長期修繕計画書、評価証明書、同マンションの取引事例、購入にかかる費用一覧表、分譲当初のパンフレットのコピー、建物状況調査の報告書などが、ファイルに製本されて渡されました。
私が不動産仲介をしていた頃は、不動産案内図面を1枚渡していただけなので、それと比較すると隔世の感があります。
さすが大手のサービスは違うなと、まずは思いました。
しかし1物件案内するだけで、これだけの資料を渡していたら、どれだけ作っても間に合わないのではないかと不安になりました。
事実、お客様はこの物件は購入しないとのこと。それでも資料はもらったままなので相当なコストがかかるよなと余計な心配。
この資料によって成約率が上がるのなら会社としては良いのでしょうか?
そこで思いました。
不動産仲介の営業もシステマティックにすることで、誰がやってもほぼ同じ成約率になるようにする工夫がされているのだと。
あるいは営業マンの能力が低下したため、すべての資料を揃えてあげないと説明ができなくなっているのか?
確かにこれだけ揃っていれば、説明を間違うことはないでしょう。余計なトラブルにならなくて良いと思います。
ただ1点、私が大変懸念するのは、渡された資料には一般に公開されていない取引事例(何号室がいついくらで売買されたかのデータ)や売主の住所氏名が掲載された評価証明書などが含まれます。
購入しないお客様にまで、そうした情報が渡ってしまって良いものかどうか?心配になります。