先日室内の嫌なニオイについて書きましたが、ニオイを簡単に退治するには、まず「換気」が考えられます。
今の住宅は24時間換気システムの設置が義務付けられていますので、まずはこれを活用するのが良いでしょう。
ただ意外に多くの方が24時間換気システムを使っていらっしゃらないようです。
「音がうるさいので止めている。」とか「寝ていると冷気が入って来るので使っていない。」という方が多いのです。
また作動させてはいるけど、給気口の前にモノが置いてあって十分に機能していないケースも見られます。
「義務だから付けないといけないけど、邪魔なら使わなくても良いですよ。」と建築会社に言われたという方も多いようです。
24時間換気システムは、現在の住宅が気密性を高めて省エネ化しているため、室内で発生するVOC(化学物質)を排気するために設けられているものです。
まずこれを使わないとVOCの被害を受ける可能性があります。(現在住宅に使用する建材は、VOC等の使用が制限されていますが、建材の他にも家具や小物など室内に置いてあるものからVOCが出ることもあります)
そしてこの換気システムは室内の水分やニオイの排出にも役立ちます。これを使わないことで結露が発生したり、嫌な臭気が充満することもあります。
24時間換気システムがベストな設備だとは言いませんが、義務付けられている以上、有効に使っていただきたいと思います。
そのためには
1.設置する場所(給気口・排気口)に注意して設計する。
設計上は電気設備図に描いてありますが、この図面を注意してご覧になる方は意外に少ないようです。寝室の枕元には絶対に付けないでください。
2.24時間作動させておくこと。
の2点が必要です。