先日デザイナーズ系住宅の話を書いたところ、今自分が検討している建築会社はどうでしょうか？というご相談をいただきました。

自分の希望に合う建築会社をネットで探していたところピッタリの会社が見つかったとのこと。

ホームページを拝見すると確かに美しい。建築事例もすべて今どきのおしゃれな家ばかり。

ところが、どこを見ても住宅の性能に関する記載がありません。

ご相談者はデザインとともに、最低限の耐震性だけは確保したいという希望もお持ちでした。

そこで次回の打ち合わせの時に、どの程度の性能を目指しているか確認されることをお勧めしました。

結果、耐震性は等級１で、２や３は目指さないとのこと。等級１は建築基準法レベルなので、何も問題はない。それより２や３を目指すことで間取りの自由性が損なわれる。そちらのデメリットの方が大きいとのことです。

また断熱性は一般的なグラスウールを採用しており、何も劣っていない。これで十分とのことでした。

確かにダメということではありませんが、建築というのは設計上クリアしていても、現場の工事によって設計上の数値を満たさなくなることがあるので、１つ上のランクの性能で設計する建築士さんもいるほどです。

間取りを優先するために、耐震等級１だけでそれ以上を目指さないと断言するのは少々心配です。

お客様がおっしゃるには、性能の話は得意ではないように感じたとのこと。

そう思って再度建築事例を見てみると、確かに強度的に大丈夫だろうかと思われる間取りがチラホラありました。

建築会社を選ぶ際の基準は人それぞれだと思います。デザイン重視がすべて悪いとは言いませんが、性能上心配になる会社が多いのも事実です。

結局このお客様は、この会社には依頼せず、改めて弊社住宅相談センターの工務店紹介サービスで１から探すことになりました。