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やはりデザーナーズ系建築士の家はダメです

先日4日のこのブログで、デザナーズ系建築士が設計した家は心配だと書きましたが、昨日はやはり!と思える相談がありました。

デザイン重視の建築士が設計した建売住宅を購入された方からの依頼で、完成検査(ホームインスペクション)をしてきました。

いくつか補修をお願いしたい箇所がありました。

その1つが、タイルを貼った箇所に目地がなかったので、弊社の建築士が「確かこのタイルは、メーカーマニュアルで深目地に使用しないこととなっていたはずですが。」という指摘です。

深目地とは、タイルを下地に貼っただけで目地を埋めない仕様のことで、目地が深いので陰影が出て表情が豊かになる仕様です。

一方でタイルは接着剤だけで固定されるので、その仕様になっていないタイルを使うと剝がれやすいという欠点があります。ですからメーカーは深目地にして良いタイルと、そうでないタイルをマニュアルで明示しています。

先方の建築士からは「確かに深目地仕様のタイルではありませんが、デザイン的に良いので採用しています。」という回答。

この例に見られるように、デザイナーズ系建築士は自分のデザインにこだわるあまり、メーカーマニュアルや建築の最低限のルールを無視することもいとわないということです。

今回の場合は、タイルが剝がれる危険性より、デザインを重視するということです。

建築会社を選ぶときは、ネットや展示場で「こんな感じがいいなぁ。」と好印象を持った会社に問い合わせをすることが多いと思います。

デザインから入ることを否定しませんが、建築実務にも精通した会社を選ぶことも忘れないようにしないといけないと思います。