中部地区では有名なリフォーム会社に自宅のリフォームを依頼したところ、仕上がりで大きなトラブルになっていると相談がありました。
通常弊社住宅相談センターでは、法律上のトラブルに関するご相談は、訴訟になる可能性もあるためお請けしないのですが、あまりに深刻なご相談だったので、ホームインスペクション(住宅診断)に行ってきました。
※弊社の住宅診断は、国土交通省のガイドラインに沿って行っており、訴訟に耐えられるような建物診断報告書を出すレベルではありません。
結果だけを羅列しますので、今後リフォーム工事を検討される方は参考になさってください。
1.確かに施工能力が低いことは一目瞭然。(私の個人的なこの業者に対する印象は、営業優先で施工能力が伴っていないというものでした)
2.工事中の整理整頓ができていない。
3.見積書の「数量」が違っている。(例えば壁の面積を倍ほどに見ているので、クロス(壁紙)代も当然高くなっている)
4.きちんと説明をしていれば本来問題にならなかったにもかかわらず、十分な説明をしていない。
5.現場での変更工事が多い。
6.住みながらの工事なので、施主の気持ちが落ち着かない。(職人さんにいろいろ口を出したくなる)
7.打ち合わせ時に業者が商談ノートを取っていない。(施主は事細かに保存している)
8.虚偽の報告をしている。
施主様の指摘箇所は100項目にも及んでいます。すべてが業者の責任とは言えませんが、それだけ不信感が溜まっていることを受け止めていない時点でトラブルが大きくなる要素を含んでいたと言えます。
弊社住宅相談センターでは、リフォーム工事の初期の段階からアドバイスする業務も行っています。もちろん工事中の現場監理も含んでいます。
このような大きなトラブルにならないためにご利用いただけると幸いです。