コロナ禍で家族が家に居る時間が長くなったために細かなところが気になったり、気分転換したいと思ったり、在宅勤務で仕事部屋がほしくなったりということで、現在リフォームブームになっているようです。

そこに木材価格の高騰や半導体不足による住宅設備の不足や納期遅れが重なって、リフォーム業者はてんてこ舞いのようです。

そのこと自体は良いことなのかも知れませんが、それに伴って、リフォーム工事に関するトラブル相談も増えています。人間忙しくなって実力以上のことを求められるとミスが増えるものです。

弊社はトラブル解決の窓口ではありませんが、「住宅相談センター」などという商号を付けているので、リフォームトラブルの相談も舞い込んできます。

そのうち何箇所かは現場を拝見しましたが、確かにプロの仕事とは思えないような仕上がりの現場があります。

リフォーム業者の選び方は、新築業者を選ぶより難しいと思います。

新築住宅の大手業者は？と聞かれれば、積水ハウスとか大和ハウスなどと社名が出てきますが、リフォームの大手は？と聞かれて答えることができる人はほとんどいらっしゃらないと思います。（新築住宅の大手企業であっても、そのシェアは２％にも届きませんが）

リフォームの大手だと思っているところでも、実態はＦＣで地元工務店の組織のブランド名になっているところもあります。

つまりリフォーム工事を担っているのは、地元の小規模な工務店や大工さんで、請負金額も５００万円以下の小規模な工事が多いのが実情です。

現在の法律では５００万円以下の請負金額の場合は、建設業の免許がなくても良いことになっています。

免許がない業者がすべて悪いとは言いませんが、一般の方が業者を見分けるのなら、少なくとも建設業免許を持っている業者を探したいところです。

また免許を持っていたとしても、営業マンを多数使っているようなところは、営業ノルマがあって無理な営業をする傾向にあります。営業マンより建築士と商談できる業者を選ぶ方が良いでしょう。

そして弊社がお役に立てるとすれば、工事中の第三者監理（ホームインスペクション）をすることで、施工精度を高めることでしょうか。

これは着工前にご依頼いただく必要があります。是非トラブルになる前にご相談いただきたいと思います。