分離発注の家づくりと住宅ローンの関係

住宅のこと相談して安心・安全・スムーズ

名古屋エリア随一の住宅相談専門の事務所
100%相談者のための家づくりをサポート

ご相談・お問合せ

【TEL受付】10:00~18:00 水曜休

  1. トップページ
  2. オフィシャルブログ
  3. 分離発注の家づくりと住宅ローンの関係

分離発注の家づくりと住宅ローンの関係

住宅を新築する場合、多くの方は○○ハウスとか○○工務店に依頼することをイメージされると思います。この発注方式を一括発注と言います。

それに対して、基礎は基礎屋さん、水道は水道屋さん、造作は大工さんなどと、工事内容を分けて各専門家に別々に発注する方式を分離発注と言います。

一級建築士の資格を持つ方が、ご自身が施主となって分離発注して自宅を新築したいという相談がありました。

分離発注すれば大幅にコストダウンできることを理解されており、また分離発注の仕組みも十分わかったうえでのご希望です。

そのこと自体に問題はありませんが、資金調達は住宅ローンで検討しているとのこと。

残念ながら分離発注方式では住宅ローンは利用できません。(利用できる金融機関があったらご教示いただきたいくらいです)

なぜなら○○ハウスや○○工務店なら、施主はまとめて工事代金を払えば、そこからそれぞれの下請け業者に支払ってくれますが、分離発注方式では、工事の進捗を見ながら、それぞれの業者に直接細かく分けて支払うことになります。

住宅ローンは、せいぜい工事期間中の中間金を3回位に分けて工事業者に支払うことはできますが、支払先も支払い時期もバラバラの分離発注では、それに合わせて住宅ローンを出すことはできないのです。

また住宅ローンの審査では、施主の返済能力の他に工事業者の信用力も審査されます。工事中に1社でも倒産でもされたら金融機関が困ります。

分離発注では大手工事業者が入ることは少なく、多くが地元業者になると思いますが、そうなると信用力が不足することも考えられます。1社でも倒産すると工事全体が止まってしまうので金融機関は融資しません。