本日の報道によると、原料費や物流費の高騰で今後建築資材の値上げが予定されているとのことです。
石こうボードやフローリングなど住宅建築に欠かせない部材が対象となる模様で、ウッドショックや半導体不足に続き、住宅の新築(一部はリフォームにも)に大きな影響が出そうです。
石こうボード最大手の吉野石膏は11月出荷分から8年ぶりに30%の大幅値上げをすると決めたとのこと。2位以下のメーカーも追随するようです。
壁紙最大手のサンゲツは、すでに壁紙や床材を9月21日受注分から最大18%値上げしており、東リも7月受注分から、クッションフロアなどを最大15%値上げしています。
他にもリリカラが壁紙や床材などを最大20%の値上げする予定。
またフローリングにも同様の傾向が見られるということで、これらの建材が1棟の住宅に占めるコストは比較的小さいのですが、施主にすればここに来てのコストアップは負担が大きいことに間違いはありません。
これは一時的な現象と見る向きもありますが、おそらく国際的な資源の争奪戦の中で、日本の購買力が低下していることと、供給を海外に移転していることが原因ではないかと思います。
多少の上下はあったとしても、長期的には上昇傾向は続くと考えます。
果たして施主の購買能力がどこまでついて行けるか?そろそろ限界に近付いているように思います。