昨日雨漏れが発生したときの処理の仕方について書きましたが、そもそも雨漏れする住宅にしないために、どのようなことに注意したら良いのでしょうか?
1.設計段階で複雑な形状の住宅(特に屋根形状)にしないこと。
屋根は雨を凌ぐものです。その屋根の形が複雑になると施工上防水措置も難しくなります。屋根形状はできるだけシンプルに設計しましょう。
2.適切な防水施工をすること。
サッシ回りやバルコニーなどの施工方法は厳しく定められていますが、守られていない現場をしばしば見かけます。雨漏れの原因の多くは施工能力に問題があったことによると思われます。建築中のホームインスペクション(第三者検査)で発見した場合は手直しをしていただきます。
3.定期的にメンテナンスすること
いくら設計や施工に注意を払ったとしても、完成後の手入れを怠れば雨漏れを誘発します。定期的なメンテナンスを忘れないようにしましょう。
では具体的にどのような住宅が雨漏れし易いのでしょうか?
・先にもご紹介した複雑な形状の家
・軒の出が少ない家
・バルコニーが広い家(10㎡以上、特にインナーバルコニーやルーフバルコニーなど)
・屋根に穴を開けた家(ドーマー・トップライト・ストーブの煙突など)
・屋上歩行ができる屋根(陸屋根)
以上のような住宅は雨漏れする確率が高いと言われています。設計段階からご注意ください。
弊社住宅相談センターでは、設計中のお客様からご相談の際に、以上のようなことも含めてアドバイスしています。是非ご相談ください。