既存(中古)マンションを購入してリフォームする予定ですが、補助金などの特典はないでしょうかというご相談がありました。
現在の国の住政策は「フロー(新築)からストック(既存)へ」という流れがあって、中古住宅・マンションの売買やリフォームにも多くの特典が付くようになっています。
ざっと数えても22種類の補助金・優遇制度があります。
今回はマンションの断熱性能を上げるリフォーム工事を予定しているそうですので「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」が該当するようです。
マンションの1住戸について、断熱性能を上げる一定の工事を行った場合、補助対象となる工事費の3分の1、かつ最高15万円の補助金が出ます。
一定のというのは、指定を受けた高性能建材(ガラス・窓・断熱材)を使った工事で、15%以上の省エネ効果が見込まれる工事費・材料費が対象になります。
マンションですので、共用部分であるサッシを替えることはできません。現在あるサッシの内側に内窓を追加する工事になると考えられますが、数十万円程度の工事金額になるでしょう。
このうち15万円が補助されるのなら、十分メリットがあると思います。
リフォーム工事では、先ほど紹介したように他にも多くの補助制度がありますが、制度に該当するのに利用しなかったという方も多いのではないかと思います。
その理由として、
1.施工店も施主も制度を知らなかった。
2.施工店は知っていたけど説明しなかった。
3.公募期間に間に合わなかった。
などが考えられます。
特に2は正直15万円をもらえるのは施主であって、施工店には何のメリットもないばかりか、申請手続きに協力することになると書類を揃えるなど大変面倒なことになるので、説明を避けるということもあるようです。
リフォーム工事で補助金を利用したいとお考えの方は、早い段階からその旨を施工店にお話になって理解を得ることが必要だと考えます。
ちなみにほとんどの補助金は、着工前までに申請が必要ですのでご注意ください。
また現在公募中の「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」の三次募集の締め切りは、今月25日となっています。こちらもご注意ください。