この話題は何度か書いていますが、先週から関東方面からのご相談が続いたので再度ご紹介します。
住宅・マンションの購入や借り換えの相談で、利用する住宅ローンとして、ネット銀行を探して来られるお客様が増えています。
PayPay銀行、auじぶん銀行、住信SBIネット銀行がほとんどです。確かにこれらの銀行は、住宅ローン比較サイトを利用すると上位に来ます。
変動金利は0.31%~0.44%と大変低くなっています。これは大きなメリットです。
一方で融資手数料が融資額の2.2%(5000万円を借りれば110万円)と大変高額になっています。
リアルの銀行であれば、事務手数料3.3~5.5万円のところが多いでしょうか。
しかしこちらは他に保証料が必要になり、通常融資額の2%程度になります。
結果としてネットでもリアルでも費用として融資額の2.2%程度が必要になることになり、この部分で差はないように見えます。
しかし融資手数料は一度支払うと二度と戻って来ない費用なのに対して、保証料は途中で繰り上げ返済をすれば、残り期間分は返金されます。
以上を踏まえると、お客様が何歳ごろ、いくら位の繰り上げ返済ができるかによって、結論が違ってくるということになります。
結果このご相談に正解を出すには、住宅ローンを借り入れた後の家計のキャッシュフロー表を作成して、繰り上げ返済に充てる余裕資金がどの程度貯まるかを検証しないといけないということになります。
ネット銀行をはじめ融資手数料型のローンを利用される場合は、必ずこの作業をされることをお勧めします。
ほかにもネット銀行の場合、建築中の建築会社への中間金の支払いができない(つなぎ融資がないとか先行実行ができない)ところが多いので、この点にもご注意ください。