自営業の方が住宅ローンの審査を通すのは、一般的に難しいと言われています。

経費計上して所得を低めに申告したり、年によって売り上げの差が大きかったり、設備投資をすれば減価償却費や金利で所得が減少するなど、審査に有利な条件はほとんどないからです。

また給与所得者なら前年の源泉徴収票を提出すれば審査されますが、自営業の場合は直近３期分の確定申告書が必要になります。

この間の売り上げや所得を
１．最も低い年で審査する
２．３期の平均で審査する
のどちらかだと思いますが、申し込み先の金融機関がどちら採用しているかわかっていないと通るものも通りません。

ネット銀行に住宅ローンを申し込む方が増えていますが、例えば「この年に設備投資をしたから、今年から減価償却費で赤字になっている。」というようなことを説明する場所はありません。

対面の金融機関なら、そうした説明を受けてくれるところもあります。

ということで、自営業者さんは過去３期の決算内容が申し分なければ、ネット銀行でも問題ないと思いますが、そうでない方は対面で詳しい事情を聴いてくれる金融機関に申し込まれる方が良いと考えます。

もちろんすべての対面の金融機関が、そうした事情を聴いてくれるとは限りません。むしろ少数派だとは思いますが。