中古マンションを購入するとき、買付証明書(名称はいろいろあります)に購入希望条件を書いて仲介業者に渡し、それを持って仲介業者が売主さんと交渉します。(マンションに限らず、不動産全般に同様です)
買付証明書に書く購入希望条件は・・・
・購入希望価格
・契約日や引渡希望日
・(土地や戸建ての場合)土地測量の有無
・買主の住宅ローン利用の有無
・その他の条件(家具を置いていくかどうかなど)
この中でよくご質問いただくのは「価格」です。
いくらくらい値引きできるか?ですが、これに対する回答は「わかりません」が正解です。
新築の分譲マンションや建売住宅は、ほとんど値引き交渉はできませんが(売れ残りは別です)、中古マンションは一般に個人の方が売り出しているもので、売り出し価格には価格交渉に備えて、あらかじめ価格を上乗せしていることが多いです。
3,880万円で売りに出ていれば、下2桁の80万円は値引き交渉用の上乗せと見て良いでしょう。
しかし必ず値引きできるかと言うと、それはわかりません。売主さんによっては一銭も引きませんと言う方もいらっしゃいます。
あくまで交渉によるというのが正解でしょう。
ただ現在のように中古マンションの価格が上昇傾向にあるときは、大幅な交渉は難しいと思われます。
また「価格」は交渉の一つの条件に過ぎないということもあります。
例えば売主が家を新築中で完成まで5カ月かかるという場合、買主が今のマンションの引き渡しをそれまで待つ代わりに、価格をもう少し下げてもらうということもあります。
中古マンションの交渉はあくまですべての条件を含めた交渉になります。価格だけではないことをご理解ください。