最近は住宅展示場やマンションのモデルルームにFPと称する保険会社の営業マンが待機していることが多く、無料で来場者の資金計画の相談に乗ってくれます。
彼らはなぜ無料で相談に乗るかと言うと、生命保険の見直しが住宅購入と密接に絡むことを知っているからです。最終的に自社の保険商品が販売できれば、無料相談でも問題ないのです。
住宅購入では生命保険の見直しは必須と言えます。その理由はいろいろありますが、本日は「最後の仕上げ」としてどうしても見直しが必要になるという話を書きます。
生命保険に加入しようとお考えの方に対して、最近では保険会社も家計のシミュレーションを作成して、必要最低保障額を算出することで、お客様のライフプランに合った商品を提供するようになっています。(日本の保険会社は相変わらず外務員のGNP営業=義理と人情とプレゼントに頼っているようですが)
(ここからは他の要素を省略して、話を簡単にして説明しますのでご了承ください)
住宅購入の前では、家賃を払い続けることを前提としてシミュレーションするので、世帯主が亡くなったときには月額家賃×12ケ月×その後の居住年数分の保障額が必要になります。
例えば月額家賃13万円×12ケ月×30年=4,680万円の保険金がないと遺族は住むところがなくなります。
これが住宅購入後ならば、家賃はなくなり住宅の維持費が必要になるだけなので、例えば固定資産税等(10万円×30年=300万円)+メンテナンス費用(150万円×2回)+リフォーム費用(400万円)=1,000万円の保険金があれば、遺族は持ち家に住み続けられます。
さらに住宅購入時に住宅ローンを利用していれば、ローンに付帯する団体信用生命保険で住宅ローンが帳消しになるので、手元資金はより余裕が残ることになります。
以上のように、住宅購入は生命保険の保険金額に大きく影響するのですが、住宅購入前に加入された保険をそのままにしておくと、ある意味無駄な保険料を払うことになります。
住宅購入の最後の仕上げは生命保険の見直しにあるというのは、このような理由によるものです。
新居の生活が落ち着かれましたら、是非見直しをしてください。