２年前に既存（中古）住宅を購入されたお客様から、この豪雨で雨が漏ってきたと連絡があったので、補修業者の社長と行ってきました。

原因と考えられる箇所は、下屋にあるトップライト（天窓）のようです。

トップライトは、建築基準法上どうしても採光計算が満たされない場合に、やむを得ず天井から採光を採る場合に設けられますが、この現場の場合、基準法上は問題なく、単により明かりを採りたいという意味で付けたようです。

トップライトやドーマーは雨漏れの原因の常連ですので、法律上絶対に必要なとき以外は付けないでください。

ただ社長が言うには、トップライトと言ってもいろいろなメーカーが供給しているが、その中でもＸ社とＹ社の製品は事故が多いとのこと。今回もＹ社の製品でした。多くのメーカーの中でもＺ社は少ない方だとのことです。

何十件もトップライトからの雨漏れを補修してきた社長が言うのだから間違いないでしょう。

今では製品が改修されているかも知れないので、具体的な社名は挙げませんが、弊社が間取りのコンサル業務をするときには、この点アドバイスすることになると思います。

それよりまずトップライトやドーマーなど、屋根に穴を開けるような間取り・仕様は避けるようにしてください。

なおどうしてこの現場に弊社が駆け付けたかというと、購入時にお客様が「既存住宅売買瑕疵保険」（中古住宅の売買について、何か事故が起こったとき保険金で補修できる仕組み）をご利用いただいており、弊社がその窓口だったことによります。

すべての雨漏れ現場に駆け付ける訳ではありません。