富山県からのご相談。
住宅ローンを借りて家を建ててから10数年。その間に庭の一角に叔父さんが倉庫を建てて自分名義で登記した。
たまたま銀行の知るところとなってしまい、ローンの全額返済を求められたという深刻な内容です。
銀行としては、不動産の状態を確認したうえで融資を決定している訳ですから、その状態を変更してしまうと一括返済を求められる場合もあります。
仮にご相談者が将来ローンの返済ができなくなった場合、銀行は土地・建物を競売にかけて貸付金を回収しようとしますが、叔父さんの建物があると競売もスムーズに進まなくなる可能性があります。
悪気なく建物を建ててしまったと思いますが、これは「現状の変更」にあたり、本来なら「必ず事前に銀行に相談すること」と金銭消費貸借契約書(銀行と借手で結んだローンの契約書)に明記してあります。
許可なく増改築した場合なども、これに該当しますのでご注意ください。