昨日に続いて家づくりで迷子になってしまう話。
わかり易い例を挙げると「外断熱が良いですか?内断熱が良いですか?」という質問があります。
まず内断熱という建築用語はありません。正確には充填断熱と言います。
ご質問者は、それぞれの工法を推す建築士や工務店が書いた書籍を読んでおられます。どちらももっともな話が書いてあり、読み終わるとどちらが良いのかさっぱりわからなくなります。
それぞれの工法を得意としている建築士や工務店が書いているので、良いことばかり、そして一方を非難することばかりが書いてあります。
私などが読むと、どちらも一長一短なんだと思ってしまいます。どちらかが一方的に優位だとは思いません。
それを踏まえた上で、どうしてもどちらが良いかをお答えしなければならないのなら、まずご質問者がどのような断熱性能を求めているのか?あるいはもう少し簡単に言えば、どのような温熱環境で生活をしたいのか?それを基準として判断するしかありません。
しかし残念ながら出てくるのは、UA値がいくつとか、C値がいくつ以下という回答しか返ってこないことが多いのです。
家が完成したあかつきには、数値と暮らすのではなく、肌感覚で生活することになります。そこをご理解いただかないと、せっかくUA値が良い家を建てたのに・・・と後悔することになります。ご注意ください。