土地購入を検討されているお客様から、その土地の地質や成り立ちなどを知るにはどうしたら良いかという質問をいただきました。
最近は土地購入にあたって、自然災害リスクに注意される方が増えており、宅建業法上も自治体が公開しているハザードマップがある場合は、それを説明することが義務付けられるなど対応が進んでいます。
しかしハザードマップだけでは不十分と考えるお客様は、それ以外の情報を求められます。
弊社住宅相談センターとしては、土地購入のコンサル業務をご依頼いただいたお客様には、そのあたりもできる限り調査して報告するようにしていますが、ご自身でも調べたいとおっしゃる方には、どなたでも無料で簡単に調べられ、信頼性の高い情報として国土地理院の情報をお勧めします。
国土地理院のホームページトップ画面左下の「地理院地図を見る」から入っていただくと、たくさんの項目が出てきます。
例えば「年代別の写真」とか「土地の成り立ち」というところを見ると、お客様が調べようとされている「地質」のヒントになる情報を見ることができます。
ちなみにお客様の土地は、明治時代には湿地帯だったと書かれています。現状はまったくの住宅地ですが、ひょっとすると基礎補強工事費用が余分に必要になるかも知れません。
他にも「災害伝承」や「近年の災害」という項目もあり、大いに役立つと思います。
これらの情報は無料でどなたでも見ることができるので、不動産購入の際は是非利用されることをお勧めします。
以前このブログでも取り上げた「古地図にある地名の確認」もお忘れなく。こちらはトップ画面右下の「地図情報」から入って「いろいろな地図を見る」にいくつかありますが、数が少ないので地元の図書館などで確認するのも良いでしょう。