マンションの大規模修繕で5000万円浮いた話⑤

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マンションの大規模修繕で5000万円浮いた話⑤

ここまでマンションの大規模修繕工事で5000万円も浮いた事例を書いてきましたが、内容はあくまで要約したもので、実際はもっと紆余曲折があって、理事会役員の方や管理組合のみなさまは相当なご苦労をされたと思います。

なぜ大規模修繕でこれほど苦労をしなければならないのか?その原因を簡単に言ってしまえば「管理会社が管理組合の味方をしてくれないから」ということに尽きると思います。

管理会社は管理組合から委託を受けて管理業務をおこなうのが本業です。

しかし受け取る管理業務の委託料だけでは経営できないのが実情です。

そこで日常の修繕工事や点検業務などに金額を上乗せをしたり、業者を紹介して紹介料を受け取るなどで収益を上げるのです。

私が知る管理会社は、紹介料を出さない業者を締め出して、自分のところに紹介料を払う業者だけを出入りさせるようにしています。管理組合はそのことを知りません。

そして最も収益を上げられる機会が大規模修繕になるわけです。

管理会社は何とかして工事を請け負う業者と連携しようとします。その一例がご紹介した「特命入札方式」であったり、あるいは入札に応募してきた工事業者と交渉して紹介料が管理会社に落ちるように圧力をかけたりします。

あるいは工事業者同士に「今回はうちが取るので、御社は別のAマンションの工事をやってください。」などと談合して応札価格を調整したりしています。

先にも書きましたが、マンションの大規模修繕自体はそれほど多くの業者が実績がある業務ではありませんので、例えば入札要件のハードルを上げる(資本金1億円以上、修繕実績50棟以上、監理技術者20名以上在籍など)ことで、応札できる業者を絞り込めるようにしておけば、管理会社や工事業者は互いに知った顔だけになるので、談合や紹介料の要求が容易にできてしまう世界なのです。

マンションにお住いの住民の方は、そのようなことが行われているとは知らないので、管理会社のアドバイスに従って大規模修繕工事を進めることになります。それによって払う必要がない何千万円ものお金が管理組合の口座から出て行くことになります。

残念ですがこれが実情です。

これを避けて大切な修繕積立金を有効に使うためには、最低限「設計管理方式」を選ぶことが必要です。もちろんこの方式を選べば絶対安心と言うことではありません。

本来管理会社は管理組合のために働くことが求められると思いますが、残念ながら実態はそうなっていません。管理会社がやっていることは利益相反行為になると思いますが、それがまかり通通っているのが実情です。