マンションの大規模修繕で5000万円浮いた話④

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マンションの大規模修繕で5000万円浮いた話④

現理事会が決めた「特命入札方式」に異論を唱えた前理事長は、対案として「設計管理方式」を提案しました。

第三者の建築士に依頼して、建物診断 → 大規模修繕の工事内容決定 → 工事の設計 → 見積条件の作成 → 工事業者の公募 → 候補業者の選定・アドバイス → 着工後の工事監理業務までを行ってもらうものです。

この方式では、いろいろな業務を建築士が指導してくれますが、管理組合の役員がいちいち判断したり検討することも多く重労働になります。また建築士に支払う業務委費が必要になります。

一方で誰も金額を上乗せをしないので、コストを下げることができるというメリットがあります。

この提案に対して賛同する人も多く、自分のマンションのためなら一肌脱ごうという人が何人か現れ、修繕委員会を結成するまでになりました。

両案を総会にかけたところ、賛成多数で「設計管理方式」にすることが決まりました。

修繕委員会には立候補してくれた人を中心に建築に縁のある人も入ってくれました。

結果として、先日工事業者の入札が行われましたが、最安値が9000万円、最高値が1億4000万円と実に5000万円もの差が出ました。(工事業者の選定は価格だけで判断するわけではありません)

仮に最安値の業者を管理会社のグループ会社X社が探してきたとしても、X社はその価格に35%を上乗せするのですから1億2150万円の提示になります。

たまたま最高値を出した業者をX社が採用すれば、特命入札方式の価格は1億8900万円の提示額になってしまいます。そんなことは考えられないと言われるかも知れませんが、特命入札方式ではどの業者が下請けをするかは知らされないので、その可能性がゼロではありません。