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外壁サイディングの釘打ちやカット方法に注意

建売住宅の診断や建築中の住宅の外壁検査に行きますが、外壁に関して毎回指摘しなければならない箇所があります。

最近の住宅で広く採用されている外壁材に「サイディング」があります。窯業系の外壁ですので、簡単に言えば焼き物になります。

丈夫で長持ちしますし、デザインも無数に販売されており、お好みのデザインを選ぶことができます。

専門業者による施工が不要で、現場で大工さんが施工します。またコストが安いのもメリットです。

専門業者による施工が不要と言っても、最低限守らなければならない施工方法はマニュアル化されていますが、私が読んでも理解できる程度の簡単なマニュアルです。

ところがこのサイディングを採用している現場を診断に行くと、いつも同じ箇所を指摘しなければならないのです。つまりマニュアルに沿っていない施工方法が多いのです。その中でも指摘することが多いのは次の2点。

1.釘で留めるタイプのサイディングは、端から20ミリ以上離して釘を打つことになっています。

何故なら風圧や地震・車の振動などで建物が揺れた場合、端に近いところに釘を打っていると、そこからひび割れするからです。焼き物なのでサイディング自体は固い陶器のようなものですから、揺れでひび割れるイメージはつきますよね。

中古住宅のホームインスペクションに行くと、その部分が割れているのを多く見かけます。マニュアルを守っていれば、そうならないと思います。

2.サイディングをL字状にカットする場合、幅100ミリ以下にしないこと。

サイディングは長方形の板状の部材(幅455ミリ)を現場で貼るものです。窓やドアがある部分は、それらの形に合わせてカットすることになりますが、その場合の注意点です。

L字状にカットする箇所が出た場合は、幅100ミリ以下にすると1と同じ理由で折れたりひび割れたりします。

やむを得ず100ミリ以下になる場合は、完全に切断してしまって、2枚の別々の板として貼ります。そうすれば振動を受けても別々に動くので割れたりしません。

以上2点はメーカーマニュアルにも掲載されていますが、守られていない現場が多い。

新築時には気づかないと思いますが、経年によって徐々に目立つようになります。最悪の場合、雨漏れの原因になりますので注意が必要です。

ただし新築時に発見できたとしても、サイディングを貼り変えることができない場合もあります。(その方が多い)この場合は、ご入居後に定期的に確認してメンテナンスすることになります。