現在の不動産市況は「バブル」かと言われるほど価格が高騰中です。
住宅やマンションを購入したい方や不動産投資をしたい方からの相談を受けていますが、ご希望は当然少しでも安く買いたいというもので、そのためにはどうしたら良いかという相談です。
株やFX、先物取引などと違い不動産価格は短い期間で上下するものではありません。現在高いと思って購入を手控えたとしても、次に安く購入できるタイミングは数年先ということになります。
そこで参考になるのが、このブログでも何度か取り上げたことがありますが「クズネッツ理論」です。
ロシア人の経済学者クズネッツ博士が唱えた理論で、先進国の不動産市況の好不調には一定の周期があるというものです。
これを日本に当てはめると、ピッタリ17年周期で高騰のピークが来ているのがわかります。
1973年(オイルショック)、1990年(バブル崩壊)、2007年(ミニバブル崩壊・その後リーマンショック)。理論が本当なら次のピークは2024年です。
逆に底値は1981年、1997年(金融不況)、2014年あたりになるでしょうか?ここで不動産を購入するのは相当な勇気が要ります。特に1997年は金融不況と言って、長銀や北海道拓殖銀行倒産、山一證券自主廃業の年です。買えませんね。
このように17年周期でピークが来たのは事実ですが、これからもそうなるとは限りませんし、そうなったとしてもその時点で購入の決断ができるかはわかりません。
自分が住むための住宅を購入される方は、7~8年先まで計画を伸ばすわけにもいきませんね。
ということで投資をされる方は別として、住宅は必要な時に購入するもので、その価格は長期的には以上のようなサイクルの中にあるということだけを理解していただければと思います。