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新築住宅の室内がカビだらけに!

以前にも取り上げましたが、新築住宅が半年そこそこでカビだらけになることがあるという話です。

カビ対策を行っている会社の社長さんにお願いして研修会を開催していただきました。

本論に入る前にカビが発生する要素を確認しておきましょう。カビは普通の住宅の室内にも100種類ほどが生息しているそうです。

これが「適度な温度」「適度な湿度」「栄養分」の3つがあれば増殖します。(逆に言えば、このうちどれかを排除すれば良いということです)

新築住宅では、例えば工事中に雨が降った場合で、基礎内部が乾燥しないまま工事を進めれば、湿度を保った状態で完成してしまいます。

新築住宅には木材など栄養分は豊富です。

完成時期が春から夏にかけてであれば温度も適度。

3要素揃ったこの状態で、なおかつ最近の住宅は断熱性能を重視するあまり密性が高くなっているので、換気が十分にできないため、カビが発生しやすくなるとのことです。

その住宅が床断熱工法なら、基礎パッキンの間を抜けて全方位から換気されるので湿度はそれほど高くなりませんが、基礎断熱工法の場合は、気密パッキンを採用しており、自然に換気される量が少ないので、床下の湿度が高くなってカビが発生しやすい。

また1階の床に開けた換気ガラリを使って全館換気をする場合は、床下で発生したカビが全室に放出されるので、1棟まるごとカビだらけになる例が多いとのことです。

また最近は温暖化しているため、以前では見られなかったエアコンスリーブのまわりにも発生することが増えているそうです。

これらは十分な換気がされていれば問題ないのでしょうが、今の住宅は気密性を重視し、それにともなって24時間換気を設置しなければならなくなっているので、換気はそれで十分と錯覚してしまうのでしょう。

十分な換気がされないために、カビが発生する新築住宅が増えているそうです。

現場の写真を拝見しましたが、新築住宅と信じられないような光景が映し出されていました。

基礎断熱で気密性の高い新築住宅で、工事中に雨が基礎に溜まったことがあるケースは、まず床下の湿気を除去し、入居後も換気に十分注意して暮らす。こんなところが注意点でしょうか?

ちなみにカビが発生した住宅の場合、とりあえずカビを除菌するためには、調査費用(とこにどの種類のカビが発生しているかの調査で、結構手間がかかります)も含めて、一般的な建売住宅程度の広さで数十万円~100万円程度かかるそうです。

換気にご注意。