家づくりの最後の仕上げ作業にインテリアコーディネートがあります。この部分は、床材や壁紙・天井材のほか家具や家電、ベッドカバー・枕カバーから食器類まで、こだわればどこまでも関係してきます。。
今回はそこまでこだわらず、建物に関する箇所だけにとどめておきます。
床材・壁紙(もちろん壁紙を使わない人もいます)・天井材についてのコーディネートは、今ではいろいろな情報があふれており、またインテリアコーディネーターという仕事があって、その方のアドバイスを受けることもできるので、それを参考にしていただくとして、考え方のところをお話ししてみたいと思います。
カラーコーディネート・インテリアコーディネートと言っても、基本は施主様のお考えが大切です。
どのような室内にしたいのか?どのように暮らすための色調にしたいのか?このあたりが定まっていないと、パーツパーツを「これは素敵ね!」と言って選ぶと、仕上がりが妙なものになってしまいます。
私が勤務していたハウスメーカーでは、インテリアコーディネートの原則を「シンプル イズ ベスト」としていました。
その考え方は、家の主役はあくまでそこに住む人であってインテリアではない。人を際立たせるためには、カラーコーディネート・インテリアコーディネートはシンプルにしておく方が良い。
またシンプルなものは飽きが来ないので、世代を超えて長く住まうことができる。そういう考え方です。
したがってインテリアコーディネートの世界でよく言われる「アクセントカラーを使いましょう。」とか「クラシカル調にしましょうか。」ということがありませんでした。
壁や天井をほとんど白を基調としてまとめることで、壁紙や家具に目が行かないようにしていました。
これは1つの考え方です。中には、それでは面白くない。部屋に入って「わー、素敵なコーディネートね!」と言われたいという方もあると思います。
それはそれで施主様の考え方です。
何が困るかと言うと施主様のお考えが明確でないこと。これですと最終的に妙な仕上がりになってしまいます。
インテリアのことは良くわからないという方は、シンプル イズ ベストで行くか、気に入っている事例の写真などを出してコーディネートしていただくことをお勧めします。