中古マンション探し・新耐震と旧耐震の分かれ道

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中古マンション探し・新耐震と旧耐震の分かれ道

古くても良いので最低限新耐震基準の中古マンションを購入したいというご相談をいただきました。

候補のマンションは、不動産会社のチラシを見ると「新耐震基準」と書いてあります。ただ、このマンションは私の記憶では旧耐震であったはずです。

そこで不動産会社に再確認してもらったところ「管理会社に確認したので間違いない。」との回答。念のため管理会社に証明となる書類を取り寄せていただくことにしました。

結果。建築確認済証の日付は昭和56年春。工事の完了検査済証の日付は昭和57年夏。

新耐震基準とは、昭和56年6月1日以降の建築基準法に基づいて設計・施工された建物ですから、どう見ても旧耐震です。

そこで念のため管理会社の担当者に直接確認しました。

担当者の回答は「検査済証が昭和57年だから新耐震でしょ。」というものです。

「いやいや建築確認済申請が昭和56年6月1日以降でないと新耐震になりませんよ。」と申し上げたところ、「私は建築のプロではないので・・・」

仮にこのマンションが新耐震だとすると、考えられるのは2つあります。

1つは、昭和56年春に建築確認申請をして確認済み証を受けた後に、建築基準法が6月から変わるのでということで出し直しをして新耐震を満たしていた場合。

ただしこの場合、完了検査が昭和57年夏なので、工事が間に合わないはずであり得ないと思いますし、管理会社にもそのような書類は残っていないとのこと。

もう1つは、マンション完成後に管理組合が耐震診断を実施して「耐震適合証明書」の発行を受けていた場合です。

こちらは診断に百万円単位の費用が必要になるので、必ず記録に残っているはずですが、管理会社によるとそれはないとのこと。

ということは、残念ながらこのマンションは新耐震ではないということになります。

現時点でもこのマンションの他の部屋が売りに出ていますが、チラシには「新耐震」と書かれています。おそらく管理会社が回答したことを、そのまま掲載したものと思われます。

失礼ながら、不動産会社の物件案内チラシには、ときどき間違いが記載されています。ご注意ください。