弊社は、ご相談いただくお客様に一番良いと思われる住宅ローンを探すお手伝いをしていますが、単に金利が低いだけの住宅ローンを探しているわけではありません。
この点誤解がないように、ローン探しのポイントをご紹介しておきます。というのは、ベストなローンを選んでいるのですが、「このローンは金利が高いのではないか?」言われることが稀にあるからです。
もちろんお客様の要望をすべて満たしたうえで、金利も低いローンがあれば良いのですが、そのようなローン商品は存在しません。
したがって与えられた条件の中で、ベストと考えられるローンを選ぶと、場合によっては他のローンより金利が高いということもあり得ます。
ローンを探すときのポイントは・・・
1.金利ができるだけ低いこと。
2.事務手数料・保証料を考慮して総支払額が少ないこと。
3.繰上げ返済手数料、期限前完済手数料、条件変更手数料などが安いこと。
ただし最近はこの部分は、どのローンでもほとんど差は出野でないので、無視していただいても結構です。
4.団信のほか、がん団信や疾病特約付き団信、収入保障付き団信などの特約料を含めて総支払額が少ないこと。
ただし各種団信には年齢制限があったり、健康上の理由で特約料が高くなることもあるので、単に特約料が低ければ良いということにならないことがあります。
5.連帯債務が利用できるか
夫婦ともに住宅ローン控除を受けたいという要望があった場合、連帯保証か連帯債務のどちらかを選ぶことになります。一般的に連帯債務の方が諸費用が少なくて済むのでお勧めですが、取り扱いがない金融機関もあるので注意が必要です。
この場合、金利が多少高くても諸費用の額を考慮したら、連帯債務の金融機関の方が良いということもあります。(金利が低い金融機関の方が良いと言うことにはならないということです)
6.連生団信
連帯債務を選んだ場合、団信に注意が必要です。夫が亡くなった場合、あるいは妻が亡くなった場合、団信はどうなるでしょうか?
夫婦連生団信(フラット35では「デュエット」という商品名)が利用できれば、どちらのケースでも住宅ローンの残高がゼロになります。デュエット場合、特約料は金利に0.18%上乗せになります。
民間金融機関の場合、夫婦連生団信の取り扱いがなかったり、一方が亡くなっても全額保険金が出ない商品であったりしますので注意が必要です。
つまりいくら金利が低くても、夫婦連生団信がないローンはリスクがあるということになります。
7.【番外編】LGBT対応
最近では同性パートナー向けの住宅ローンが登場しています。LGBTの人が借りられるのは、このローンになりますので、いくら金利等が低くてもLGBT対応がない金融機関のローンを利用することはできません。
以上のように、住宅ローン探しは単に金利等お金の支出が少ないというだけではできません。
弊社の場合、お客様の事情を十分お聴きし、その条件の中で最善のローンを提案するようにしていますので、金利が多少高くなることもあります。
ご理解ください。