昨日は、ある企業の社員様向け住宅セミナーで出た住宅ローンに関する質問をご紹介しましたが、このセミナーではなぜかリフォームに関する質問も出ました。
「リフォーム業者を選ぶときに気を付けることは何ですか?」
住宅の新築や分譲住宅購入に関するセミナーでしたが、よくよく考えてみれば、既存(中古)住宅を購入してリフォームする方法も選択肢とあるのですから、この手の質問もアリですね。
私の回答は・・・
1.まずリフォーム工事と言うのは、金額500万円以上の場合は、建設業の許可がある業者しか請け負うことができません。
多くのリフォーム工事は工事金額500万円以下なので、建設業の許可がない人でも請け負っているのが実情です。
この人たちはすべてとは言いませんが、多くの場合建築士の資格者もいないことが多く、建築基準法を無視した工事を行ってトラブルになっていることもあります。
500万円超の工事であっても、契約書を2つに分けるなどして500万円以下に見せかけている業者もいます。
どのような金額であっても建設業の許可を得た業者に依頼してください。また設計は建築士資格者にしてもらうことをお勧めします。
2.次にどのようなリフォームをお考えでしょうか?
リフォームには、壁紙や床材の張替えなどの「模様替え」工事、浴室やキッチン・ドアなどの「交換」工事、まったく別のスタイルに変更する「リノベーション」、建物の用途を別のものにする「用途変更」、断熱性や耐震性をアップする「性能向上リフォーム」などがあります。
工事内容によって専門知識が必要になるので、業者の工事実績を確認して、希望する工事の実績が豊富なところに依頼しましょう。
特にリノベーション・用途変更・性能向上のリフォームは、建築士に設計してもらうことをお勧めします。
3.訪問販売
頼みもしないのにリフォーム工事を勧めてくる訪問販売業者は絶対に止めましょう。
リフォームでは他にも注意点はたくさんありますが、セミナーの質疑応答時間内に回答できるのは、この程度になります。