先日発表された公示地価についてマスコミの取材を受けたので、自分の発言の根拠となるデータを合わせて紹介しておきました。
その中に住宅金融支援機構が出している建築費や不動産価格の調査結果があります。今回は東海支店管轄(静岡県を含む東海4県)のデータです。
取材では10年前と比較して、どれほど価格が上がっているか?という質問でした。それに対する回答として住宅ローンフラット35を利用した方の平均値で、前が2009年、後ろが2019年の数値を出しました。
注文住宅(建築費)3,054.9万円 3,518.6万円
新築分譲マンション 3,117.5万円 4,138.2万円
建売住宅 3,293.7万円 3.024.8万円
建売住宅は、いわゆるパワービルダーと言われるローコスト住宅が大量に登場したことから、価格が下がったものと思われます。
注文住宅は建築費の高騰、マンションは地価と建築費の高騰によって、大幅に上がりました。特にマンションは都心部の再開発に伴う高額物件の販売が続いたことが影響しています。
地価については今回の公示地価の下落で、多少は落ち着くと思われますが、建築費は上がることはあっても下がることはないでしょう。
建材の値上がりと言うより、慢性的な人手不足で人件費が下がらないからです。
これら価格が上昇していることは購入者にとっては負担増になる話ですが、その分住宅ローン金利が下がっているので、それほど深刻に感じることはないと思います。
現状はこんな感じです。