久しぶりにヒヤッとした土地の売買契約

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久しぶりにヒヤッとした土地の売買契約

弊社住宅相談センターでは、土地を売買しようとされる方が、安心・安全・スムーズに取引できるように中立な立場に立ってアドバイスする仕事もしています。

今回は土地を売却したいという売主様のサポートをしました。

どのように売り出したら良いか。どの業者の査定価格が正確か。どの業者に依頼したら良いかなどをアドバイスし、売り出し価格を決めて販売を開始しました。

今回の土地は交通便が悪い郊外で、面積も400坪と広いので総額も大きくなる。(=買いにくくなる)周辺は工場や倉庫、配送センターばかりで住宅地ではない。

購入するのは、おそらく周辺の企業さんが駐車場や資材置き場などで検討するのではないかと考え、仲介業者さんには周辺企業に当たっていただくように伝えてほしいと売主様にアドバイスしました。

そうしたところさっそく反応が。周辺企業の社長が検討しても良いということでしたが、「この辺りの土地は産業廃棄物が埋まっているの知ってる?」とのこと。

社長は年配でこの辺りの事情通。昔のことも良くご存じでした。

売主様は50歳代。「昔産業廃棄物を埋め立てたことをご存じですか?」と確認したところ、「そういえば小学生の頃に大きな穴があったことは記憶しているが。」

80歳代のご両親に確認してもらったところ、どうも事実であったことが判明しました。

危ない危ない。知らない買主さんに売ったら、損害賠償請求になりかねないところでした。

産業廃棄物などの地中埋設物は、仲介業者としては完全に調査することが難しい問題です。

売主が知っていればヒアリングの時にわかることもありますが、中には知っていながら黙っている売主もいます。

今回のように50年以上前に埋め立てていると売主も知らないこともあります。

私は不動産取引で産業廃棄物が出た土地を扱ったのは、過去に3件ありましたが、1件は怪しいと思ったので売り出す前に建物を解体していたら、案の定出てきました。

2件は周辺の方々に声を掛けていた中で聞き出したもので、いずれも売却する前に発見できたので、撤去改良することで事なきを得ました。もちろん売主さんは撤去改良工事費を相当額負担することになりました。

その費用は、土地の売却価格のおおむね半額だったと記憶しています。(1500万円の土地で撤去費700万円)

地中埋設物を仲介業者が調査することには限界があります。事前にボーリング調査をするか、周辺住民にヒアリングすることぐらいしかできません。わからないものを費用をかけてボーリング調査する売主さんはいません。

今回は最終的にその社長が埋設物があることを了解したうえで、価格を大幅に下げて購入してくれることになりましたが、土地取引では地中埋設物には十分注意が必要です。

正直久しぶりにヒヤッとしました。