シニア世代の住宅の住み替えは、シミュレーションで確認

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シニア世代の住宅の住み替えは、シミュレーションで確認

ここ数年、シニア世代の住宅の住み替え相談が増えています。事情はいろいろありますが、60歳を超えるころに「終いの住処」として快適に過ごすことができる住まいに住み替えたいと思い立つことは、みなさん共通しています。

先日のご相談は、
現在郊外の一戸建てに住んでいるが、子供は独立して夫婦二人だけで家も広すぎるし、庭の手入れも大変。2階はまったく使っていない。できればコンパクトで手入れの手間がなく、生活便(病院や買い物)の良いところに引っ越したいというものです。

よくある相談と言って良いでしょう。

このご相談者は、大変合理的にお考えになる方で、持ち家にこだわることもなく、場合によっては自宅を売却して賃貸に入居しても良いとお考えです。

ただし金銭的に困ることだけは避けたいということなので、住宅関係のFP会社である弊社住宅相談センターに相談されたものです。

そこで弊社は何をするか?まずはFPとして家計のお金の流れを見える化するために、現状のキャッシュフロー表を作成します。

そのうえで今回は、賃貸に住んだ場合、既存(中古)マンションを購入した場合、土地を購入して平屋を新築した場合の3つをシミュレーションして比較してみました。

すると100歳時点の貯金の残高は、

1.中古マンション(管理費・修繕積立金がかかるが初期投資は戸建てより安い)
2.戸建て(土地購入+平屋新築で初期投資がマンションよりかかる)
3.賃貸(それなりの賃貸住宅は家賃が高い)
の順になりました。

またマンションや戸建ては、いざとなったら再び売却ができるので、さらに現金が増えます。この結果だけ見るとマンションか戸建てになるかもしれません。

ただシミュレーションしながら、こんなことを心配しました。

1.賃貸なら施設に入所したり、別のところに引っ越ししようと思ってもフレキシブルにできる。

2.高齢になってからマンションや戸建てを売却しようとしたときに、果たして意思能力があるか?

3.マンションや戸建てを維持管理することができるのか?

4.マンションや戸建てから施設等に入所するとき、残された自宅をどうするか?

5.ご夫婦一緒に施設に入所したり入院するわけではない。このとき自宅をどうするか?

キャッシュフロー表は家計のお金の流れを見える化するには大変役に立ちますが、上記のような問題に回答することはできません。

個人的には、110歳まで賃貸住宅・施設にお住まいになるだけの貯蓄があるので、賃貸で良いのではないかと考えた次第です。

いかがでしょうか?