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鉄骨造の住宅の断熱性能

前回、断熱性において鉄骨造の住宅は木造にかなわないと書いたところ、鉄骨でも「あったかハ〇ム」という宣伝をしているではないかというお問い合わせをいただきました。

鉄骨造の構造体は当然鉄ですが、鉄の熱伝導率は木材よりはるかに高いとされています。

「長期優良住宅認定等に係る技術的審査マニュアル」では、いろいろな物質の熱伝導率が一覧表になっていますが、金属(鋼)が55λであるのに対して、天然木材は0.12λとなっており、その差は歴然としています。

ちなみにALCパネルは0.19λ、断熱材グラスウールは、おおむね0.05λ以下となっています。

したがって鉄骨造の場合、最近ではわざわざ柱や梁を断熱材でくるむようにしているハウスメーカーもあります。(例えば積水ハウスの「くるりん工法」)

またネット情報なのでどこまで信頼できるかわかりませんが、「断熱性能・ハウスメーカー・ランキング」などと検索すると、断熱性能に優れた工務店のランキングがたくさん出てきますが、いずれも鉄骨造の工務店は上位にランキングされていません。

もう少し身近なネタをご紹介すると・・・

今のような真冬に布団に入っていると、早朝どこからともなく「みしっ」とか「ぱきっ」という音が聞こえてくることがあります。不気味なので新築した建築会社に尋ねたという人も多いと思います。

これは朝太陽が昇るにつれて気温が上昇することで、縮んでいた鉄骨が伸びを始めることで出る伸縮音です。「鉄骨は温度によって伸び縮みするので、そんな音が出るのです。」と説明されてほとんどの人は納得します。

この点からも、鉄骨がいかに熱を伝える力が高いかがおわかりいただけると思います。

では「あったかハ〇ム」が何故暖かいのか?

それは構造体や断熱材以外に、さまざまな機器を取り付けることによって、それなりの断熱性を確保しているからです。

そのようにしてでも断熱性を確保できれば良いと考える方は、鉄骨造の住宅を選択されれば結構ですし、そんなのは邪道だと思われる方は木造を選ばれればよろしいかと思います。

住宅の構造選びの基準は、断熱性能だけではありませんので。

ちなみに「あったかハ〇ム」のハウスメーカーでは、木質系住宅「グランツーユーシリーズ」もあります。「あったかハ〇ム」が好きだけど、断熱性を考慮して木造にしたいという方には、そちらをお勧めします。それが一番優れているという意味ではありませんので、その点はご了承ください。