ホームスぺクションとは住宅診断と言い、住宅の診断時点の状態(コンディション)を調査することを言います。
アメリカやイギリスでは住宅を購入する際にホームインスペクションすることは、極一般的に行われています。
弊社住宅相談センターでは、前身の会社時代からホームインスぺクションを手掛けて17年になります。
2019年には宅地建物取引業法という不動産取引に関する法律の改正があり、既存(中古)住宅を売買する際には、建物状況調査というホームインスペクションの仕組みがあることを業者さんが説明しなければならないくなりました。この改正には、弊社も微力ながら関わってきました。
2020年には民法改正が行われ、不動産取引も一層の説明責任が必要になりました。
こうした法的な後押しがあったせいでしょうか?最近ホームインスペクションのお問い合わせをいただくお客様は、以前と違う質問をされるので大変勉強されているように思います。
・電気設備の検査もしてもらえるのか?その場合エアコンや照明が使えるかどうかも見るのか?
・シロアリ被害を見てくれるのか?その場合保証は何年つくのか?
・補修工事が必要と判断された場合、工事の見積もり額も出してくれるのか?
・床下や小屋裏はどこまで見るのか?
などなどです。真剣ですね。買主として当然の心配だと思います。
従来の不動産取引では、このような細かなところをチェックしてくれる人はいませんでした。売主の自己申告によるところが多く、仮に引き渡し後に問題が発生しても、売主の責任は免責というケースもあり、買主は泣き寝入りということもありました。
今は法律も整備されましたので、「住宅を買うときはホームインスペクションを!」が常識になる日も近いと期待しています。