本日の日経新聞朝刊の中部面に、昨年一年間で建売住宅の新築戸数が注文住宅を上回ったと書かれています。
注文住宅の新築着工戸数は、多少の上下はあるものの、ここのところずっと長期低落傾向であったのに対して、建売住宅は悪い時でも横ばいで、新築着工戸数に占める割合は徐々に高まっています。
お客様の声を聞いても、次のような意見が増えています。
・注文で家づくりをするのは時間がかかるし、細かな打ち合わせがあって面倒。
・余程変わった家を建てるなら別だけど、建売でも十分満足できる間取りがあるので問題ない。
・土地探しをするのは大変。建売住宅なら駅近くの好立地でも販売されており、土地探しをするより楽。
・価格も建売は工夫してコストダウンしており、同じ土地に同じ家を建てると仮定したら2~500万円安くなっている。
・一昔前の建売は安かろう悪かろうだったけど、今はレベルが上がっており悪くはない。
などなど、建売住宅のメリットの方が優勢です。
アメリカの話で恐縮ですが、アメリカで住宅と言えば建売住宅で、注文住宅は全体の10%程度しかありません。転職転職で移動するのが一般的な彼らは、注文住宅を建てる時間的余裕がないのでしょう。
日本もいよいよそのような時代に入ってきたのでしょうか。分譲マンションが一般的になってきたこともあり、住宅がマンション化して来たように思います。
弊社住宅相談センターの立場はどちらでも良いのですが、少なくとも建売住宅を購入されるのであれば、引き渡しの前に住宅診断(ホームインスペクション)をされることをお勧めします。
注文住宅と違って、建売住宅は建築中の現場のチェックができていないので、それを補うためにインスペクションする必要があると考えます。