2月8日のブログで、住宅完成間近になって外構工事でトラブルになることがあると書きましたが、もう少し具体的に書いてみます。
敷地に住宅を新築する際、まず根切といって基礎の底盤が設置する部分を掘りこみます。ここで掘りこんだ体積分の土が出ます。
この土の一部は基礎を埋め戻すとき使いますが、残りは処分しなければなりません。敷地外に排出することになれば費用がかかります。
さらに地盤調査の結果、地盤補強工事が必要と判断された場合は、どのような補強方法を採用するかによっても違いますが、補強工事のために土をどける分、搬出する土量も増えることになります。
ここまでは費用がかかっても止むを得ませんが、問題はその後です。
住宅の完成間近になって外構工事にかかろうとするときに、設計された外構計画のとおりに工事をしようとすると土が足りないということがあります。土を敷地外から搬入しないといけません。
当然費用がかかります。
最初から外構計画がわかっていれば、地盤補強工事や基礎工事の時に出た土を敷地内に仮置きしておけば良かったということになります。(敷地に余裕があればの話です)
しかし家づくりをする際に、建物の設計と同時に外構計画を進める人は多くはありません。建物の設計が終わった後、遅い場合は建物着工後に外構計画に入る方もいらっしゃいます。
そうなると工期中に一体どの程度の土の出し入れがあるのか、そしてそれをうまく調整することはできなくなります。
結果として土の搬出入の費用がダブルでかかるということになります。
この費用は、一般的に当初の資金計画に計上していることはないので、実質的な予算オーバーになってしまう訳です。
外構計画は建物の計画と同時に進められることをお勧めします。これは外構工事だけでなく、インテリア工事や家具家電工事にも言えることです。