1月18日のこのブログで地震に強い家について書きましたが、1点失念していた重要なことを思い出しました。
地震で倒壊した家の類例を挙げましたが、その中に「バランスが悪い家」という項目を入れるのを失念しました。
1階の面積が広く2階が狭い住宅の場合、1階の広い部分の上には下屋と呼ばれる屋根が乗ります。
これによって2階がある部分と2階がなく下屋が乗っている部分に分かれることになります。荷重が異なるという意味です。
この2つの部分のバランスが悪いと、地震の揺れでそれぞれが別の波長で動くことになるので、接続部分に負荷がかかって倒壊することになります。
このほかに木造部分と鉄骨部分で成り立っている混構造の家だとか、よく知られているのが1階部分がピロティ(がらんどう)になっていて極端に壁が少ないケースなどもバランスが悪い家になります。
震災後の建築基準法改正で耐震性の強化が決められ、バランスについても以前より注意することになりました。
しかしバランスの裏付けになる構造計算は、鉄骨造や鉄筋コンクリート造では義務化されていますが、2階建て以下の木造住宅は義務化されていません。ここは「建築士判断」と言われ、建築士が大丈夫と言えば構造計算なしで良いことになっています。
建築士の大丈夫が本当に大丈夫だったかどうかは、大地震が来てみないとわかりません。
弊社住宅相談センターでは、建築中の住宅の第三者監理業務を行っていますが、果たしてこれで大丈夫と言って良いのかと心配になる住宅を多数見かけます。
本来なら構造計算をして確認したいところですが、それには相当の費用が必要になります。設計された建築士さんを信じるしかありません。
このバランスの良さは、住宅1邸1邸異なるので、図面などを見て判断するしかありません。(もっとも建築士さんが大丈夫と言い切れば、それ以上反論できません)
建築士さんが耐震性にこだわる人なのか、それとも施主の言いなりで設計する人なのか、あるいはデザインにこだわって構造を軽視する人なのか?いろいろな建築士さんがいるので注意が必要です。
本当は構造計算をすることが望まれますが、予算次第の話です。
